朝、布団から起き上がる時に「うっ」と腰が固まる感じ――。
多くの方を診ていると、原因は仙腸関節(骨盤のつなぎ目)の
硬さに行き着くことが少なくありません。
夜のあいだ動かずにいると、関節を包む靭帯が冷えて縮み
起床時に伸びにくくなるからです。
低反発マットレスやふかふかのベッドは、体が沈み込みやすいため寝返りが減ります。
寝返りは、眠りながら関節や筋肉をゆるめる自然なストレッチ。
動きが少なくなるほど仙腸関節は固まり、朝の腰痛につながりやすいのです。
私のお勧めは、昔ながらのせんべい布団か、体が沈みすぎない高反発マットレス。
・ほどよい硬さで骨盤が安定する
・寝返りがしやすく、関節を固めにくい
・背骨と骨盤が自然な位置を保ちやすい
慣れないうちは少し硬く感じることがありますが、
数日で体が順応し、寝返りも増えて腰のこわばりも減っていきます。
寝床の上でできる簡単セルフケアを紹介します。
ポイントは「大きく動かそう」と頑張らないこと。
ゆるい波を起こして靭帯と筋膜を目覚めさせるイメージで行いましょう。
終わった後、ゆっくり起き上がると腰の重だるさが和らぎやすくなります。
寝具選びと、朝のひと工夫で、つらい朝の腰痛はぐっと楽になります。
ぜひ今日から試してみてください。
2025年5月6日(火)