2025年5月13日(火)
朝、布団から起き上がる時に「うっ」と腰が固まる感じ――。
多くの方を診ていると、原因は仙腸関節(骨盤のつなぎ目)の
硬さに行き着くことが少なくありません。
夜のあいだ動かずにいると、関節を包む靭帯が冷えて縮み
起床時に伸びにくくなるからです。
低反発マットレスやふかふかのベッドは、体が沈み込みやすいため寝返りが減ります。
寝返りは、眠りながら関節や筋肉をゆるめる自然なストレッチ。
動きが少なくなるほど仙腸関節は固まり、朝の腰痛につながりやすいのです。
私のお勧めは、昔ながらのせんべい布団か、体が沈みすぎない高反発マットレス。
・ほどよい硬さで骨盤が安定する
・寝返りがしやすく、関節を固めにくい
・背骨と骨盤が自然な位置を保ちやすい
慣れないうちは少し硬く感じることがありますが、
数日で体が順応し、寝返りも増えて腰のこわばりも減っていきます。
寝床の上でできる簡単セルフケアを紹介します。
ポイントは「大きく動かそう」と頑張らないこと。
ゆるい波を起こして靭帯と筋膜を目覚めさせるイメージで行いましょう。
終わった後、ゆっくり起き上がると腰の重だるさが和らぎやすくなります。
寝具選びと、朝のひと工夫で、つらい朝の腰痛はぐっと楽になります。
ぜひ今日から試してみてください。
2025年5月6日(火)
〜更年期-薬に頼らない体の整え方〜
40代後半から50代前半にかけて、多くの女性が経験する「更年期」
この時期、女性ホルモンの急激な減少により、心身にさまざまな不調があらわれます。
たとえば、
こうした症状に悩まされる方の中には
病院で「更年期障害」と診断され
ホルモン補充療法や向精神薬などの薬を勧められることもあります。
しかし、「できれば薬に頼りたくない」
「根本的に体を整えたい」という方も少なくありません。
そんなとき、選択肢のひとつとして注目されているのが「整体」です。
更年期の不調には、ホルモンの変化だけでなく
「自律神経の乱れ」が大きく関係しています。
自律神経は、呼吸・血圧・消化・体温調節・睡眠など
私たちの体を無意識にコントロールしている神経です。
更年期に入りホルモンのバランスが崩れると
この自律神経の働きも乱れやすくなり
体と心のあちこちに影響を及ぼします。
整体では、この自律神経の通り道である「背骨」や
「骨盤」などの歪みを整えることで、神経の流れをスムーズにし、
自然治癒力が働きやすい体をつくっていきます。
当院ではまず、背骨と骨盤の動きを丁寧にチェックします。
更年期にお悩みの方の多くに見られるのが、以下のような傾向です。
こうした姿勢や筋肉の緊張は、血流やリンパの流れ
自律神経の働きを妨げる原因になります。
そこで、無理のない優しい施術で骨盤を整え
背骨のひとつひとつにやわらかさを取り戻していきます。
特に当院では、「痛くない、安心できる整体」を心がけています。
“いい痛み”“ここちよい刺激”で体が自然にゆるむように施術します。
更年期の方に共通して見られるのが「呼吸の浅さ」です。
自律神経と深く関係する横隔膜がうまく動いていないと
呼吸が浅くなり、リラックスしにくくなります。
整体で肋骨の角度や胸郭の柔軟性を整えることで
横隔膜の動きが改善され、自然と深い呼吸ができるようになります。
呼吸が深くなると、副交感神経(リラックスの神経)が働きやすくなり
夜も眠りやすくなったり、心の不安がやわらいだりするのです。
更年期の不調は、決して「心の弱さ」や「加齢のせい」だけではありません。
むしろ、今まで頑張ってきた体と心が、少し休憩を求めているサインかもしれません。
整体で体をゆるめ、整える時間は、
「今の自分の体と向き合う」「大切にする」ことでもあります。
私たちが行う整体は、単に骨をボキボキ鳴らすような施術ではありません。
あなたの呼吸や筋肉の緊張、骨の動きに寄り添いながら、丁寧に整えていきます。
そして施術後には、簡単なセルフケアや、
正しい座り方・歩き方のアドバイスも行っています。
特に「骨盤の真上に頭蓋骨がくる姿勢」や「浅い椅子に坐骨で座る意識」は
更年期の不調緩和に大きく関わります。
薬に頼らない体づくりには時間がかかるかもしれません。
でも、体が本来持っている力を引き出すことで
少しずつ変化を感じていくことができます。
更年期は「終わり」ではなく、「次の人生の始まり」。
そのスタートを、軽やかな心と体で迎えられるよう
整体の力をぜひ活用してみてください。
あなたの体にそっと寄り添う整体を、心をこめてご提供しています。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
2025年4月15日(火)
~長引くお尻の痛みや足のしびれにお悩みの方へ~
「病院で梨状筋症候群と診断されたけど、なかなか良くならない」
「痛み止めやストレッチだけでは限界を感じる…」
そんな方が、当院にも多く来院されています。
梨状筋症候群とは、お尻の深いところにある「梨状筋」が硬くなり、
そのすぐ下を通る「坐骨神経」を圧迫することで痛みやしびれが出る症状です。
特に長時間の座り姿勢や、体の使い方の偏りが大きな原因となります。
梨状筋症候群の大きな悪化要因のひとつが、「長時間の同じ姿勢」です。
たとえば以下のような場面は要注意です。
動かずに同じ姿勢が続くことで、梨状筋を含むお尻まわりの筋肉が硬くなり、坐骨神経を圧迫しやすくなります。
1時間に1回は立ち上がって体を動かす、こまめに姿勢を変えることが大切です。
1時間に1回は立ち上がって体を動かす、こまめに姿勢を変えることが大切です。
「ソファに座ってると楽な気がする…」
そう思う方も多いですが、やわらかいソファは体が沈み込み、
骨盤が後ろに倒れやすくなります。
その結果、梨状筋に余計な負担がかかり、症状が悪化する原因にも。
とくに長時間のソファ利用は控えるのが無難です。
座るときは「坐骨(ざこつ)」を意識することがポイントです。
坐骨とは、お尻の下にある骨のことで、
この坐骨で座るように意識することで骨盤が安定し、梨状筋への負担も減ります。
具体的には、
といった姿勢が理想です。
からだ快福クラブ北九州では、
痛みの出ている梨状筋だけに注目するのではなく、
仙腸関節(骨盤の後ろ)や股関節の動きの悪さを調整することを重視しています。
● 仙腸関節のゆがみを整えて骨盤の安定を取り戻す
● 股関節の柔軟性を回復して足の動きをスムーズにする
● 背骨・肩・肋骨のバランスも全体的に見て調整する
このようなアプローチにより、再発しにくい体づくりを目指しています。
梨状筋症候群は、ただその部分をもみほぐすだけではなかなか良くなりません。
普段の姿勢や座り方、体の使い方を見直すことが、とても大切です。
「座るのがつらい」「運転が不安」「足のしびれがなかなか取れない」
そんな方は、ぜひ一度当院の整体をご体験ください。
体全体のバランスを整えることで、本来の楽な体を取り戻すお手伝いをいたします。
2025年4月1日(火)
背中の痛みに悩む方は多く、その原因もさまざまです。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、
運動不足、姿勢の乱れなどが主な要因となります。
今回は、背中の痛みの原因と対策について詳しく解説し、
特に「座るときの姿勢」「坐骨で座ること」
「上部胸椎の柔軟性」「肩甲胸郭関節の硬さを緩めること」の
4つのポイントを中心に、痛みを軽減する方法を紹介します。
背中の痛みの原因には、以下のようなものがあります。
長時間のデスクワークやスマホ操作により、
頭が前に出て背中が丸くなる「猫背」になりやすくなります。
この姿勢が続くと、上部胸椎(背中の上部の背骨)や
肩甲骨周辺が硬くなり、背中に痛みを引き起こします。
座るときに骨盤が後ろに倒れ(後傾)
背中が丸まってしまうと、腰や背中に過度な負担がかかります。
この状態では肩甲骨の動きも制限され、
肩甲胸郭関節(肩甲骨と肋骨の間の関節)が硬くなりやすくなります。
肩甲骨が肋骨に張り付いたように硬くなってしまうと
背中の筋肉が常に緊張し、血流が悪くなります。
その結果、痛みやコリが慢性化しやすくなります。
デスクワークやスマホ操作が続くと、
胸の筋肉(大胸筋)が縮み、背中の筋肉(僧帽筋や菱形筋)が
伸ばされっぱなしになります。
この筋肉のバランスの崩れが、
背中の痛みを引き起こします。
座るときの姿勢が悪いと、
背中の負担が増えて痛みの原因になります。
以下のポイントを意識しましょう。
背中の痛みを軽減するためには、
上部胸椎(背中の上部の背骨)の柔軟性を高めることが重要です。
以下のストレッチを試してみましょう。
肩甲骨が硬くなると、
背中の筋肉が常に緊張し、
痛みの原因になります。
肩甲骨の動きをスムーズにするために、
以下のエクササイズを試してみましょう。
背中の痛みを予防するためには、
日常の姿勢や習慣も重要です。
1時間に1回は立ち上がり、
背伸びをしたり軽く体を動かしたりしましょう。
こまめに動くことで、血流が良くなり、
背中の緊張を和らげることができます。
浅い呼吸が続くと、
背中の筋肉が常に緊張状態になります。
深い呼吸を意識することで、
胸椎や肋骨の動きを良くし、
背中の痛みを軽減できます。
ウォーキングや軽いストレッチを日常に取り入れることで
筋肉の柔軟性が保たれ、背中の痛みが軽減します。
背中の痛みを軽減するためには、
正しい座り方(坐骨で座る)、上部胸椎の柔軟性を高める
肩甲胸郭関節の硬さを緩めることが重要です。
日常生活での姿勢を見直し、
こまめにストレッチや運動を取り入れることで、
背中の痛みを予防・改善できます。
まずは、「座るときの姿勢を意識する」ことから始めてみましょう。
それだけでも、背中の負担が大きく軽減されるはずです。
少しずつ習慣を変えて、快適な背中を手に入れましょう!
こちらのページも参考にされて下さい。
↓ ↓
2025年3月9日(日)