




長く息を吐くことには
体と心をゆるめる力があります。
息を吐く時間が長くなると副交感神経が働きやすくなり
鼓動がゆっくりして、肩や首のこわばりが和らぎます。
強く努力して吸うよりも
静かに長く吐くことが大切です。
吸うのは自然に任せ、
吐く息で緊張を手放します。
吐く息が長いと横隔膜が大きく上下し
肋骨も広がりやすくなります。
これにより胸まわりの血流が整い
浅い呼吸のクセが少しずつ改善します。
酸素をたくさん入れようとするより
二酸化炭素を上手に外へ送り出す意識が
呼吸の質を高めます。
気持ちの面でも効果があります。
長い吐息は脳に「安心」の合図を送り
イライラや不安で速くなった呼吸を落ち着かせます。
寝つきが悪い夜
考え事で頭が冴える時にも役立ちます。
やり方は簡単です。
鼻から思い切り4~5秒吸い
口をすぼめてできるだけ長く吐きます。
息が足りないと感じる手前で止め
また自然に吸います。
力まないこと、
静かに続けることがコツです。
1度に3~5回を目安に、朝起きてすぐ
作業の切り替え時、お風呂上がり、
就寝前に行うと日常に定着しやすくなります。
めまい感が出たら中止し
回数や長さを減らしてください。
持病のある方は主治医に相談しましょう。
「長く吐く」はいつでもどこでもできる
小さな養生です。呼吸が整えば姿勢も動きも整います。
思い出した時にそっと長く吐く。
それを積み重ねるだけで、からだは確かに楽になります。
2025年7月28日(月)