腰痛持ちのための床・畳の座り方

床・畳で暮らす方向けに、

「腰にやさしい座り方」をできるだけ分かりやすく、手順でまとめます。

クッションは基本なしでOKです。

基本の考え方(これだけ意識)

  • 坐骨(お尻の骨2点)で座る
    太ももや尾てい骨に体重を乗せない。

  • 骨盤を立てる(少しだけ前に傾くくらい。反りすぎない)

  • 肋骨はふわっと上、肩は力を抜く

  • 頭は骨盤の真上(あごを軽く引く)

座る前の「30秒セット」

  1. 膝立ちになり、お尻を軽く左右にコロコロして坐骨の位置を確認。

  2. お尻を少し後ろに引いて坐骨を床に当てる。

  3. 下腹を軽く引き入れ、みぞおちをスッと伸ばす。

  4. 目線は正面。首は長く。

脚の置き方の選び方(交代しながら)

どれか1つを15~20分 → 姿勢チェンジ、のリズムがおすすめ。

  • 正座:体重は膝ではなく坐骨へ。足首がつらい人は短時間だけ。

  • あぐら:股関節からゆるく開く。背中を丸めない。

  • 長座位(脚を伸ばす):膝はわずかにゆるめる。坐骨を意識。

  • 片膝立て座り:片方の膝を立てると骨盤を立てやすい。左右を交互に。

避けたい座り方:横座り、W座り、片方の尻に体重をかけ続ける、背中を丸める座り方。

壁の使い方(支えが欲しい時)

お尻を壁から2~3cm離し、肋骨の下あたりが軽く壁に触れるくらいに。腰を反らせて壁に押しつけない。

立つ・座るの動き方(ここで腰を守る)

  • 座る→立つ:横向き → 四つ這い → 片膝立ち → 体を近づけて立つ。

  • 立つ→座る:逆の順番。ひねらず、動作はゆっくり。

1時間の例(モデル)

  • 15分 正座 → 15分 あぐら → 15分 長座位 → 15分 片膝立て
    合間に立ってその場足踏み20歩。呼吸は吸うより吐くを長く。

つらくなった時の微調整

  • 骨盤が寝やすい:坐骨の真下の床を手でトンと押すと背が立ちやすい。

  • 肩がこる:肩甲骨を小さく前後回し。胸はつぶさない。

  • しびれ・痛みが出たら、その姿勢は中止してすぐ姿勢チェンジ。

自分でできるチェック

  • 坐骨の左右の当たりが同じか。違えば脚の置き方を変える。

  • 前に軽くおじぎして腰がつっぱるなら、骨盤を1~2度だけ起こす。


「骨盤を立てて、坐骨で座る。15~20分ごとに姿勢を替える。」
この2つが床生活の腰痛予防の柱です。

※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。