「再発」を防ぐために今できること
一度ぎっくり腰を経験した方は、その痛みの強烈さをよく知っていると思います。
しかし厄介なのは、そのぎっくり腰が何度も繰り返されるということ。
「またなるのでは?」という不安を抱えながら生活するのはつらいですよね。
では、なぜぎっくり腰は繰り返されるのでしょうか。
そして、どうすれば再発を防げるのでしょうか。
■ 原因は「腰」だけじゃない
ぎっくり腰というと、どうしても「腰そのものが悪い」と考えがちですが、実はそうではありません。
骨盤のゆがみ、背骨の動きの悪さ、股関節や足の使い方など、腰の周りをとりまく様々な部位の影響が重なって腰に負担が集中し、限界を超えたときに“バキッ”と発症するのがぎっくり腰です。
つまり、「腰が悪いからぎっくり腰になる」のではなく、「体全体のバランスが崩れた結果、腰に負担が集中した」と考えることが大切です。
■ 再発を防ぐ3つの視点
1. 骨盤と背骨の動きの改善
骨盤が前に倒れすぎたり、後ろに傾きすぎたりすると、腰にかかる力が大きくなります。
また、背骨の中でも特に胸椎(背中の上の方)の硬さがあると、動きが制限され、その分腰が代わりに動こうとして痛めやすくなります。
当院では、骨盤の角度と背骨の柔軟性を中心にみていきます。
2. 日常動作の見直し
ソファに深く腰かけて長時間スマホを見ていませんか?
中腰で重たいものを急に持ち上げていませんか?
実は、何気ない日常の動作のクセがぎっくり腰の引き金になっています。
座るときは坐骨(ざこつ)で座る意識を持つ、立ち上がるときは股関節を意識するなど、ちょっとした心がけが予防につながります。
3. 呼吸と姿勢のつながり
浅い呼吸は背中や腰回りを緊張させ、体幹の安定感を弱めます。
特に肋骨が固い人は、息を吸うたびに肩が上がるような呼吸になりがち。
整体では、肋骨の角度や胸郭の動きを整えることで、自然な腹式呼吸ができるようにサポートします。
■ 「ぎっくり腰になりそう」の前兆を見逃さない
・朝起きたとき腰が重い
・前かがみになるのが怖い
・靴下を履くときにバランスが崩れる
こうした感覚がある時は、ぎっくり腰のサインかもしれません。
無理をせず、早めにメンテナンスを受けることが大切です。
■ 自己流ストレッチの注意点
「腰にいい」とされる体操やストレッチも、自分に合わない方法で行えば逆効果になることもあります。
特に、痛みを我慢して無理に伸ばすのはNGです。
整体で身体の状態を整えたうえで、自分に合ったセルフケアを行うのがベストです。
ぎっくり腰は、突然襲ってくる強烈な痛みだけでなく、「またなるかも…」という不安が心身に影を落とします。
でも、その原因をしっかり見極め、日常生活を少しずつ整えていくことで、再発を防ぐことは可能です。
身体からの小さなサインを見逃さず、無理せず、丁寧に。
自分の身体としっかり向き合っていきましょう。
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※個人の感想であり、成果や成功を保証するものではありません。





