ぎっくり腰の後遺症で慢性腰痛にならないために
「ぎっくり腰は一度なるとクセになる」
そんな言葉を耳にされたことがあるかもしれません。実際、ぎっくり腰を経験した方の中には、再発を繰り返したり、慢性的な腰痛に悩まされたりするケースが少なくありません。
しかし、正しい知識と日常の習慣改善で「慢性腰痛」への移行は防げます。
今回は、ぎっくり腰の後遺症を残さないために気をつけていただきたい生活のポイントをお伝えします。
1. 座り方に要注意!ソファーやビーズクッションは腰痛のもと
柔らかいソファーやビーズクッションは、一見リラックスできて心地よく感じますが、腰には負担大です。
お尻が沈み込んで骨盤が後ろに倒れると、腰椎が不自然に引っ張られ、腰の筋肉や靭帯に過度な緊張が生まれます。これはぎっくり腰の再発や慢性腰痛の引き金になりかねません。
おすすめは硬めの椅子に、坐骨(ざこつ)で座る意識を持つことです。
坐骨とは、お尻の下にある骨で、ここでしっかりと体重を受け止めて座ることで、骨盤が立ち、背骨の自然なS字カーブが保たれます。
「お尻を引いて坐骨で座る」「骨盤の真上に頭がくるように意識する」
この2つを心がけるだけでも、腰への負担は大きく減ります。
2. 寝具選びも大切!腰にやさしいのは「せんべい布団」や「高反発マットレス」
寝ているときの姿勢は、腰の回復に大きな影響を与えます。
柔らかすぎるベッドやマットレスは、体が沈み込んで寝返りが打ちにくくなり、同じ姿勢を長時間続けてしまいます。これが筋肉の硬直や血行不良を招き、朝起きたときの腰痛の原因になります。
おすすめは、せんべい布団や高反発マットレスのような「体が沈みすぎない硬さのある寝具」です。
寝返りがしやすく、背骨の自然な弯曲が保たれやすいため、腰への負担が少なくなります。
3. 背骨と肩甲骨の柔軟性が鍵になる
腰が痛いと「腰だけ」に意識がいきがちですが、背骨全体と肩甲骨まわりの柔軟性もとても大切です。
特に、上部胸椎(背中の真ん中より上)の硬さがあると、腰にかかる負担が増えます。肩甲骨が動かないと、全身の連動性も失われます。
からだ快福クラブ北九州では、ぎっくり腰のケアでも肩甲骨はがしや背骨の柔軟性アップを重視しています。
4. 適度な運動とストレッチを日常に取り入れよう
痛みが落ち着いてきたら、安静ばかりでなく、少しずつ体を動かすことが大切です。
おすすめの運動は:
- その場足踏み(無理のない範囲で)
- 骨盤を整える簡単な体操(仰向けでモゾモゾ体操)
- 足首や肩を回す運動
- 肩甲骨まわりの軽いストレッチ
これらはすべて痛みのない範囲で行いましょう。無理に動かすと逆効果になるので、心地よいと感じる範囲にとどめることが重要です。
最後に:腰痛の改善には「正しい習慣」が何よりの薬
ぎっくり腰の後に慢性腰痛になってしまう人には、共通点があります。
それは、**「無意識の悪い習慣」**です。
姿勢、座り方、寝具の選び方、運動不足――
これらを少しずつ見直していくだけで、ぎっくり腰の再発は大きく防げますし、腰が軽く快適に過ごせる日が戻ってきます。
からだ快福クラブ北九州では、こうした生活のアドバイスや自宅でできるセルフケア動画の配信なども行っています。気になる方はぜひご相談ください。





